マネジメントノート#9 エンジニアのキャリアパス~人事制度の改革~

マネジメント



部長や課長など、マネジメント職を担うことは、あくまでも、一つの役割を担うことに過ぎません。
別に、偉いわけでもなんでもないのです。本当は。
そう扱われがちではあるけれど。。

うちの会社にも、スペシャルなオールラウンダーから、マニアックな人まで、
様々なエンジニアがいますが、そのエンジニア達が収益の源泉であり、スターなんだと思います。
そして、私たちマネジメントは、そのスターのマネージャー。

ただ、うちの会社の人事制度には、ちょっと問題がありました。
部長や課長など、役職に就く人の給料の方が、仕組上、相対的に上がりやすいということ。

自分自身、マネジメントの仕事に、やり甲斐を持ってしているし、
まったく卑下するつもりは無いけれど、
エンジニアあってのシステム開発会社なのは間違いないのです。

更には、昨今のエンジニア不足・人手不足。
転職に対するハードルが下がったことで社員の離職リスクが高まったこと。
そんな環境下でもなお、即戦力人材を獲得しなければいけないこと等を背景として、
昨年度、10年以上振りに大幅な人事制度改革を実施しました。

新人事制度でこだわったポイントは、いくつもあるので、おいおい書いていくとして、
今日はエンジニアのキャリアパスの部分について書きたいと思います。

これまで、幹部職の部分は、管理職だけに特別な職位があり、
その職位に対応して課長や部長が任命され、役職級が付いていました。

対して、エンジニアとして昇格していく場合、
新入社員から続いていく1等級から8等級までの等級があり、
6等級以上が幹部職として扱われ、幹部職になると裁量労働と見なされ、残業代も出ません。

残業代をケチりたいわけではないので、一応、細々とした配慮やケアする仕組みはあるのだけれど、
残業代の出ない幹部職等級に上がるより、
その直前で止まる方がお得であるかのように感じる人が多いくらい
全体的に、エンジニアのキャリアパスに夢や希望が乏しかったわけです。。

新人事制度では、幹部の役職給を全廃し、等級の基本給に組み入れ、
かつてエンジニアとして6等級、7等級、8等級、と呼んでいた幹部職等級と、
課長、部長、本部長を務めている管理職等級との給与差を無くしました。


これまで、同等の等級にいても、課長や部長には役職給が追加支給されていて、
エンジニアの幹部職との間に格差が生まれていましたが、そこを揃えることで、
上位にいるエンジニア(スペシャリスト・プロジェクトリーダー・プロジェクトマネージャー)は、
管理職にならなくても、課長や部長等の管理職にも負けない処遇となりました。

昨年度の途中から導入したこの改定が効果を発揮してくるのは今年度から。

うちの会社のエンジンであるエンジニア陣の処遇を上げていくことはもちろん、
誇りや
やり甲斐を感じながら仕事に取り組めるように、
あくまでも道具である新人事制度を、最大限有効活用していきたいと思います。

みんなの素晴らしいキャリアパスが描けますように!

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