先週、「マネジメントは【決めること】が仕事」という話を書きましたが、
その事に絡めて、部下の育成に関することを書きます。
前回記事:マネジメントノート#7 マネジメントは【決めること】が仕事
マネジメント経験が浅い彼は、とても真面目で、案件の状況、お客とのやり取り、
自部署の状態等、正しく、新鮮な情報を、きちんと報告してくれます。
ただ、じゃあどうする、の判断をするところで、少しだけ臆病なところがあるのです。
きっと、彼の頭の中には、解決方法や、どうするべきかの、漠然とした選択肢が、
いくつか思い浮かんでいると思うのです。
それでも、最初の頃は、
「○○○○○○○○のような状況です。どうしたら良いと思いますか?」でした。
そこから、
「どうしたら良いですか?」だと、判断丸投げになってしまうから、
「せめて、自分の意見を言うようにしようか。あなたはどう思う?」という問いかけから始まり、
毎回、自分の意見を持つようにアドバイスし続けると、
「どうしたら良いですか?」
↓
「このように思いますが、悩んでいます。」
↓
「こういう選択肢があるように思いますが、どう思います?」
と、徐々に、ただの報告から、判断を仰ぐというレベルまでやってきます。
あともう一押しです。
そのレベルまで来た部下には、以下のように言うようにしています。
「マネジメントの仕事は決めること。
私に判断を求めるなら、サイコロを振ってでも決めてあげる。だから安心して。」
上司がサイコロ振って決めるくらいなら、自分で決めよう、と思ってほしいので、
部下には、よくこのように言うのです。
あなたからの報告も十分。
十分と言うか、これ以上は、今のところ望めないよね。
であれば、今の材料で決めないと、いつまでも決まらないよ。
決めるのは誰? あなたじゃないの?
を、一言で伝える言葉が、
「マネジメントの仕事は決めること。
私に判断を求めるなら、サイコロを振ってでも決めてあげる。」なのです。
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