私が担当している領域の中で、
1つの部は、昨年度、計数予算に対して、大きく届かない数字で終わりました。
売上の半分程度を占めるお得意様の業績不振が、大きな原因の1つですが、
長年続いている、特定のお客様に偏ったポートフォリオを変えることが出来なかったこと、
活況な時に目の前の仕事で稼ぎ続け、次に備えた準備や変化が出来ていなかったこと等、
自責で考えての反省点が無数にあります。
いくつかある具体的な課題に対しては、これまでの至らなさを反省して、
克服していく必要がありますが、私が気になっているのは、そこではありません。
一番、気にしているのは、負け癖がついてしまわないかどうかです。
これまで計画を達成することが多かったこの部署が、
昨年度、全社で唯一の未達成部署になったのですが、今期も苦しいスタートです。
そうすると、まずは、以下のような変化が起きます。
・周りからの視線が、ちょっとだけ厳しくなる。
・これまで達成し続けていたのに、唯一の未達成部署になったことで
メンバーみんなの自信やプライドが、ちょっと傷つく。
・今期も達成できないかもしれないという不安感、劣等感が生まれる。
・業績を回復させることが重要な事となり、他のことに対して鈍感になる。
そうすると、次に起きるのは、とっても些細な事なのですが、私が、最も心配していることが起き始めます。
・毎日の挨拶の声が小さくなる。(なったように感じる)
・会議のスタート時間に遅れるメンバーが増える。(増えたように感じる)
・提出物の納期遅れ者が目立つようになる。(なったように感じる)
・勤怠の打刻忘れ者が目立つようになる。(なったように感じる)
・計数の予想精度が下がり、毎週のように計数予想数字が乱高下することになる。(なったように感じる)
ただ、コレ実は、前々からこうだったのかもしれないのです。
業績を達成し続けている間は、中の人も外の人も気にしていなかったルーズさが
未達成部署になった途端に目立ち始めるものなのです。
挨拶の声は小さくなり、会議への遅刻者が増え、提出物の納期遅れは多発し、
勤怠の打刻忘れも多くなり、業績予想の数字も不確かになる。
そしてその異常さに対して鈍感になる。
当たり前のことが、当たり前にできなくなった時、これを負け癖と言います。
そして、好業績時には見逃されていたルーズさは、
一度、業績不振になった部署を、回復軌道に戻そうとする時には阻害要因になります。
だからこそ、負け癖をつけてはいけないと思うのです。
きつい時こそ、「べき論」で考えて、やるべき事を、きちんと継続的に、粘り強く、やっていかないといけません。
負け癖をつけないように、部署全体で律して、アクションプランを「べき論」で考えていく。
そして、その計画を、立てただけではなく、継続的に、粘り強く、やり遂げる。
1年で回復軌道に乗せるべく、日々の小さなルーズさを無くすことに、私も協力したいと思います。
「小言おじさん」と見られるリスクを感じながら・・・^^;
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