マネジメントノート#6 「べき論」で考え、継続的に、粘り強く、やり遂げる

マネジメント




私が担当している領域の中で、
1つの部は、昨年度、計数予算に対して、大きく届かない数字で終わりました。

売上の半分程度を占めるお得意様の業績不振が、大きな原因の1つですが、
長年続いている、特定のお客様に偏ったポートフォリオを変えることが出来なかったこと、
活況な時に目の前の仕事で稼ぎ続け、次に備えた準備や変化が出来ていなかったこと等、
自責で考えての反省点が無数にあります。

いくつかある具体的な課題に対しては、これまでの至らなさを反省して、
克服していく必要がありますが、私が気になっているのは、そこではありません。

一番、気にしているのは、負け癖がついてしまわないかどうかです。

これまで計画を達成することが多かったこの部署が、
昨年度、全社で唯一の未達成部署になったのですが、今期も苦しいスタートです。

そうすると、まずは、以下のような変化が起きます。

・周りからの視線が、ちょっとだけ厳しくなる。
・これまで達成し続けていたのに、唯一の未達成部署になったことで
 メンバーみんなの自信やプライドが、ちょっと傷つく。

・今期も達成できないかもしれないという不安感、劣等感が生まれる。
・業績を回復させることが重要な事となり、他のことに対して鈍感になる。


そうすると、次に起きるのは、とっても些細な事なのですが、私が、最も心配していることが起き始めます。

・毎日の挨拶の声が小さくなる。(なったように感じる)
・会議のスタート時間に遅れるメンバーが増える。(増えたように感じる)
・提出物の納期遅れ者が目立つようになる。(なったように感じる)
・勤怠の打刻忘れ者が目立つようになる。(なったように感じる)
・計数の予想精度が下がり、毎週のように計数予想数字が乱高下することになる。(なったように感じる)


ただ、コレ実は、前々からこうだったのかもしれないのです。
業績を達成し続けている間は、中の人も外の人も気にしていなかったルーズさが
未達成部署になった途端に目立ち始めるものなのです。

挨拶の声は小さくなり、会議への遅刻者が増え、提出物の納期遅れは多発し、
勤怠の打刻忘れも多くなり、業績予想の数字も不確かになる。
そしてその異常さに対して鈍感になる。
当たり前のことが、当たり前にできなくなった時、これを負け癖と言います。

そして、好業績時には見逃されていたルーズさは、
一度、業績不振になった部署を、回復軌道に戻そうとする時には阻害要因になります。

だからこそ、負け癖をつけてはいけないと思うのです。

きつい時こそ、「べき論」で考えて、やるべき事を、きちんと継続的に、粘り強く、やっていかないといけません。

負け癖をつけないように、部署全体で律して、アクションプランを「べき論」で考えていく。
そして、その計画を、立てただけではなく、継続的に、粘り強く、やり遂げる。

1年で回復軌道に乗せるべく、日々の小さなルーズさを無くすことに、私も協力したいと思います。
「小言おじさん」と見られるリスクを感じながら・・・^^;


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